ベトナム滞在中に移動手段のひとつとして『TNGo』というレンタサイクルを何回か利用しました。
自転車で気軽に移動できるのは便利だし、程よい運動にもなるので個人的にはアリだと感じましたが、いかんせん使うにあたってのアレコレが手間なのがネックです。
総合的に見て第三者にオススメはできないってのが正直なところ。
その理由を書いていきます。
TNGoが使えた街、使えなかった街
まず、ベトナムならどこでもTNGoが使えるわけではありません。
自分が滞在したのは、ダナン・フエ・ハノイの3ヶ所ですが、実際にTNGoを使ったのはダナンのみです。
- ダナン:いろんなところにTNGoのステーションがある。
- フエ:TNGoは無し。
- ハノイ:TNGoはそれなりにある。けど、旧市街は道が狭い&人が多い&交通量が多くリスクばっかりなので利用しませんでした。旧市街より外を散策するならありかなと。
- ホーチミン:アプリで確認した限りたくさんあるみたいですが、ホーチミンに行ったことが無いので何とも言えません。
大きな街ほど交通量(特にバイク)が多くビュンビュン走っているので、自転車での移動はしづらいのです。
ダナンは車道が広い道が多いのでマシでしたが、道幅が狭いと危なっかしくて常に気を張る必要があります。
(ベトナムは歩道にバイクがたくさん停めてあるので、徒歩でも危なっかしいのですが)
TNGoを使うために必要なステップが少々手間
使う準備が整えば、サクッと気軽に使えて便利なのですが、そこに至るまでが少々面倒なんです。
アプリのダウンロード、登録が必要(ベトナムの電話番号が必要)
アプリを登録する際にベトナムの電話番号が必要になる時点でだいぶ面倒くさく感じてしまいますね。
ダナンの空港でベトナムのSIMを購入した時に電話番号も付属していたので、サクッとアプリ登録が出来ましたが、
ベトナムでは楽天モバイルの海外ローミングが使えるので、わざわざベトナムのSIMを買う必要も無いんですよね。
楽天モバイル公式サイト(キャンペーン中)
ちなみにベトナムのSIMは、Klookというサイトで契約しダナン空港で受取りました。30日1,200円なのでかなり安いです。
(ダナンで受け取ったSIMは物理SIMでしたが、それとは別にe-simのプランもあり。)
アプリに入金(下限20,000₫)する
TNGoアプリに入金して、その残高を使って自転車をレンタルする流れになっています。
残高(デポジット)は下限で20,000₫(約120円)が必要で、20,000₫以上ないと自転車がレンタルできません。
そしてレンタル1時間あたり、10,000₫(約60円)かかります。かなり安いですね。
ちなみに、5分で返却しても59分で返却しても同じ金額です。
なので複数回使う可能性がある場合は、30,000₫以上チャージしておかないと毎回チャージしないといけないのでマジ面倒です。
「何回も使うか分からないのに多めにチャージするのもなぁ…」という気持ちと「乗りたいタイミングでスッと利用できるようにしておきたい」
チャージ(入金)できる場所が少ない
チャージ方法は色々あるようですが、旅行者向きのチャージ方法はコンビニでのチャージかと思います。
自分はWinmartというコンビニでチャージをしたのですが、チャージ出来ない店舗もあって困りました。
ハイチャウ区(ダナン空港とドラゴンブリッジの間のエリア)のドラゴンブリッジにほど近いところにあるWinmartは問題なくチャージ出来ました。
(Googleマップに載ってないので付近の店の地図を貼っておきます。この店の通り沿いにWinmartがありました。)
大通りからすぐの場所なのでアクセスもしやすく、また店員さんも慣れているようで、アプリを見せるだけでテキパキやってくれました。
その他、2店舗Winmartに行ってみましたが、店員さんが対応できなかったり、ネット環境が無かったりでチャージ出来なかったので、上記のWinmart一択でした。
結局、Grabバイクの方が早いし楽
TNGoを使ってみた上で感じたのが、Grabバイクの方が早いし楽ちんということです。
もちろん金額的には多くかかりますが、それでも200~300円くらいなので大差ありません。
”目的地までの移動”に関して言えば差は歴然で、かかる時間・労力は比べるまでもなくGrabバイクの方が上です。
(ぶらりと街を散策したい場合だったら、TNGoが活きます!)
TNGoのメリット3点
これまでデメリットばっかり書きましたが、決してTNGoのマイナスプロモーションがしたいわけではなく、利用した上での率直な感想です。なのでもちろんメリットもあります。
- どこのステーション(自転車置き場)で返却してもOK
- ステーションはあちこちにある
- 街の散策にうってつけ
といった具合で、ちょっと少ないですがこんな利点もあります。
まず、どこのステーション(自転車置き場)でも返却できるのはとても便利です。しかもステーションは思いのほか多くあり、乗り捨ての感覚で使えます。
特に決まった目的地も無く、ぶらりと街を散策したい時にうってつけで、徒歩ではしんどい距離でもサクッと行けるため、散策範囲が広がります。
まとめ
- 街によっては使い勝手がよくない
- 利用するまでのステップがやや面倒
- Grabバイクが有用すぎる
といった点から、TNGoは万人にはオススメとは言い難いです。
とはいえ、自分は利用の流れを把握できたので、次回もTNGoを使うと思います。(ダナン限定で)
以上の情報が、TNGoを検討している方の参考になれば幸いです!
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